つわりは妊娠初期の妊婦に見られる体調不良のことを指し、病気ではありません。

つわりを機に妊娠に気が付くこともあるなど妊娠した際に特徴的な状態のひとつですが、つわりにはどのような症状があって、どのようにすると改善するのでしょうか。

症状が現れる期間や、その特徴、胎児に対する影響の有無についても詳細に紹介します。

つわりのピークはいつ?つわり症状はいつまで続く?

つわりとは妊娠初期におこる食欲不振、吐き気や嘔吐のことを指します。

一般的には妊娠4週目から6週目から見られるとされ、その症状のピークは8週目前後と言われています。

つわりを感じている期間は人によって異なり、10週くらいにはつわりを感じなくなっている妊婦さんもいれば、しばらく吐き気や嘔吐に苦しむ妊婦さんもいます。ですが、つわり症状のほとんどが妊娠16週までに消失すると言われています。

実は、つわりは現代医学でも原因不明、とされている症状であり、検査や体質からつわりの期間を推定することは出来ません。

ですので、症状の重いひとも軽い人も、体調的に安定してくる16週目前後まで乗り切ることが重要と言えるでしょう。

つわりの辛さは、人によって異なる

つわりの症状として有名なのは、吐き気や嘔吐ですが、その程度は人によって大きく異なります。

妊娠4週目くらいにつわりを始めて感じてからずっと体調が悪く、寝込んでしまうような人もいれば、妊娠初期を何の苦しさも無く乗り切ってしまえる人もいます。

人種によってつわりの重症化頻度には差があると言われており、白人には少ないという統計もありますし、精神的にナイーブな方は重症化しやすいとも言われています。

若い妊婦さんに、つわりに苦しむ方は多いだけでなく、双子を妊娠していたり前回の妊娠時にも重いつわりがあった場合は重いつわり症状を警戒したほうがいいかもしれません。

多少の吐き気で食欲が低下してしまった、という程度では母体にも胎児にも大きな影響はありません。

問題なのは吐き気などの症状が強すぎるために、経口摂取がさっぱりできなくなることで、その状態が続いて栄養失調や脱水となる人は妊娠悪阻と言われる重篤な状態なります。

妊娠悪阻になると、食欲不振や吐き気、嘔吐といった持続するつわり症状の他に、脱水のため尿が全く出なくなる、栄養失調が原因で体重が急速に5キロ程度減少するなどの症状が現れます。

この状態が進行すると腎障害や肝障害が進行してしまうことで母子ともに危険な状態になりかねません。その場合は病院に緊急搬送されることもあります。

効果的なつわりの対処法

つわりは食欲の低下や吐いてしまうことが辛い症状ですが、あまり長く栄養の摂取が滞るのであれば母体にも胎児にもよくありません。

そのため、つわりには効果的な対処法で症状を乗り切っていくことが大切です。

食欲が無いのであれば、食べたいものや好きなものを少量かつ頻回に分けて食べる方法が有効です。食べなきゃ、という義務感で食べるのは逆に吐き気を誘導してしまう可能性があるので、無理をせず食べれる分だけ食べることが重要です。

全く食べられない場合は、脱水のリスクがあるため病院で医師に相談する必要があるでしょう。時に、点滴による栄養補給に切り替えることも必要に応じて行われます。

また、妊娠期間中は過敏になっているということもあり、匂いやストレスなどの要因が吐き気の原因になっている可能性もあります。

そういったケースでは、吐き気の原因になっている環境から身体を遠ざけたりすることで、つわり症状の悪化から身を守ることも重要です。

時に、あまりに吐き気がひどすぎる場合などには吐き気止めなどが使用されることもありますが、妊娠初期は胎児の器官や臓器が形成される大切な時期なので、薬剤の使用は必要最低限に留める必要があります。

つわりをみんなで乗り越えていきましょう

つわりは決して病気ではありませんが、妊婦さんのせいで起きた症状ではなく、ごく生理的なものです。特に重く出た場合もそうでなくても、体調的に安定する妊娠16週前後まで、頑張り過ぎず出来る範囲で乗り越えていくことが大切です。

周囲のひとの助けを借りたり、つわりを乗り越えた経験を伝えるなど、みんなで支えることでつわりを乗り越えていきましょう。